仕事が無い時、なんとか知り合いとキャッシングで食いつないでいた

高知県在住 H.Mさん(36歳)
フリーランスで個人の仕事というのはすごく辛いことも多いですが、自由度は高くてストレスが少ないっていうのはそのとおりだと思います。だから周りの友人達から「いいなぁ、羨ましいよ」と言われたりしますが、そんなに羨ましいようなこともありません。

私も最初はフリーランスになった時にサラリーマンからの転身でしたから、そのままサラリーマンくらいの収益をあげられる、そんなふうに考えていました。自分でもそれなりの実力があると思っていましたが、実際にはそんなに甘いモノではありませんでした。

サラリーマン時代の付き合いがあった人たちはみな離れて行きましたし、仕事をくれる人は皆無でした。結局一から下受け仕事のようなものを幾つかこなすようになったのですが、それだけでは生活が苦しいという時に、助けてくれたのは友人とキャッシングでした。

友人たちは私にいろんな食べ物をおごってくれました。飲みに行って「ここは俺が出しておくよ」といってくれた学生時代の友人もたくさんいました。また、会社員時代の同僚たちも少しずつ出し合って、飲みに連れて行ってくれたりしました。お歳暮としてお米を送ってくれた人もいました。

そしてキャッシングです。キャッシングとは現金での付き合いでした。現金はさすがにゼロというわけには行きませんから、すべてキャッシングのおかげで、いつでも財布にある程度恥ずかしくない程度のお金が入っていたと思います。キャッシングとはこういうふうに使うのかと初めてわかった瞬間でもありました。

そういう時期がおそらく1年くらい続いたでしょうか。下請けの仕事ばかりをしていましたが、結構大きめの仕事が徐々に入ってくるようになって、少しずつキャッシングや友人におごってもらわなくてもやっていけるようになりました。

フリーランスは自由ばかりが喧伝されていますが、実際にはこうやって周りの人達から助けてもらわないと、やっていけない弱い存在でもあるんですよ。

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